セラピストの日常

リラクゼーションサロンで働く、一セラピストの雑文です。

セラピストの開業・独立

いつもブログをお読みいただきありがとうございます!
業務委託セラピスト向けのセミナー、
2017年4月6日(木)、大阪市中崎町にて開催決定!
参加者募集中です^ ^

詳しくは下記エントリーをお読みください。
⑴業務委託セラピストのいろは
http://tomoe283.hatenablog.com/entry/2017/03/07/132809

⑵セラピストの確定申告

http://tomoe283.hatenablog.com/entry/2017/03/07/140627

 

ずっと書くかどうか考えておりました。

「開業、独立」についてです。
私は現在は雇われている状態で勤務しています。
今後、独立したり、開業するかどうか……は今のところ一切考えていない状況です。
しかし、リラクゼーション業界では、一定期間の勤務をしてから独立・開業される方は相当数いらっしゃいます。
それでは、私があまり独立・開業に前向きではない理由と、
なぜリラクゼーション業界で独立・開業が多いかをお伝えしていきます。
 
まず、リラクゼーション業界の場合、
このブログで度々取り上げているように、
「業務委託」という形態が多いです。
つまりセラピストが「個人事業主」として扱われていることが多いのです。
この場合、自分を守るものは何もありません。
歩合率もお店によって様々です。
ある程度経験を経て、セラピストとしての自負を持てるようになると、
自分の都合や主義・スタイルで働く、ということが魅力的になってきます。
また独立すると、施術代は全て自分の儲けとなりますね。
歩合率である程度お店に納めていることを考えると、自分の技術に自信があるセラピストにとってはこの方が魅力的に見えてきます。
さらに、お家の一室で開業できたりするので、
初期投資がかなりお安くあがります。
ひとまず、施術用ベッドとタオルさえあれば、簡易のお店が開けるわけです。
店舗としてお店を構え、スタッフを雇うというスタイルに拘らなければ、簡単にサロンがオープンできます。
 
さて、こういった理由から、独立・開業されるセラピストさんが多いですが、
「お店を続けていく」ということを考えると、現実はかなり厳しいです。
副業としての開業であったり、多くの収入が必ずしも必要でない場合の開業だと問題はありませんが、
本業一本での開業となると、なかなか上手くはいきません。
固定のお客様が一定数いらっしゃる場合は、安定した収入が見込めますが、
ゼロから始めるとなると、集客などが上手くいかない場合も多くあります。
今いるお店でそれなりの固定のお客様を持っていたとしても、場所や値段が変わるとなかなかついてきてはくれませんσ^_^;
自宅サロンを開業したものの、生活するだけの収入が入らず、アルバイトをしている、という話も聞きます。
また、1人でお店をしていくというスタイルだと、体調もかなり厳しく維持していかなければなりません。
体調が悪くても簡単には休めません。
代わりがいませんものね。
スタッフを雇うにしても同じですね。
ある程度集客があり、スタッフにお給料を払えるだけの力がなければなりません。
ですので、「お店を続けていく、維持していく」となると、かなりの労力と忍耐力が必要だと考えます。
 
このようなことを考えると、
簡単には「開業」という選択肢を選ぶことができないのが現状ですσ^_^;
お店に使っていただいて、そのお店に来ていただいてるお客様に気に入っていただけても、
それはお店のお客様だ、と私は考えています。
お店の集客力を借りて、お給料がいただけている状態だと思います。
ですので、自分に思い上がらず、地道に技術や接客を磨き、
「上手くいけば」開業できるかなぁ?というぐらいの感覚でいます。
 
セラピストが独立、開業するには、今のリラクゼーション業界の現状では、かなりの覚悟が必要だと私は考えています。
ですので開業されて、お店を続けていらっしゃる方は、本当に尊敬します!

<お知らせ>ハンドメイドソープ販売開始

夏のような暑さが続きますね(>_<)
皆さま、体調はいかがでしょうか?

さて、この度、ハンドメイドソープの販売を開始いたしました^ ^
コールドプロセスという低温でじっくり時間をかけて作る石鹸です!
大量生産が出来ませんが、少しでも良いものを販売していけるように研究してまいりますね^ ^

合わせて6月から「カウンセリング&ホームケア」というサービスも始まります!

どちらもよろしくお願い致します!

宣伝になり申し訳ありません……。
お時間あれば、是非覗いてみてください^ ^

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リラクゼーション業界の実は⑤〈業務委託〉

いつもブログをお読みいただきありがとうございます!
 
春先は体調を崩しやすい方が多いですが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
素敵なゴールデンウィークは過ごされましたか?^ ^
 
さて、このブログの中で、特にお給料についての記事をたくさんの方に読んでいただいているようです。
ありがとうございます。
今回はより掘り下げて「業務委託」について書きたいと思います。
「業務委託」について、他のエントリーはこちら!
 
「業務委託」というのは、会社勤めではあまり一般的な形態ではありませんが、
リラクゼーション業界では多くのセラピストがこの「業務委託」という形態で働いています。
簡単に言えば、「ベッド(場所)をお店から借りて、施術をしている」という考え方です。
ですので、お店に雇用されて働いている、というものではなく、
お店と個人で業務提携をしている、という感覚の方が近いですね。
 
「お店と個人で業務提携している」ということですので、業務委託のセラピストは「従業員」ではありません。
個人事業主」という扱いになります。
要するに、自分で事業を展開していて、業界提携している、という感じです。
ですので、労働基準法の適用、「厚生年金」「雇用保険」や「労災」など従業員の方だと当然に与えられる権利は享受できません。
 
それではなぜリラクゼーション業界でこのような形態が多いのかというと、
あまりにも急速に業界が発展したことと、小規模なお店が多いことにも関係しています。
正社員やアルバイトなど、雇用となる形態のスタッフを多く雇ってしまうと、お店側は必ず社会保険雇用保険に必ず入らなければなりません。
社会保険はお店側が負担しなければならない割合がありますので、小規模のお店や個人のお店にとってはそれを支払うだけの余力がないというところも多いです。
またその分、オーナーや店長の事務作業も多くなってきます。
専門的な知識がある場合や、経理・税理関係の方を雇える場合は大丈夫ですが、
多くの場合は個人オーナーや店長が全ての役割をしなければなりません。
そうなるとスタッフを「雇用」となると、負担がかなり多くなってきます。
(しかし、小さいお店では雇用ではあっても保険がつかない、年末調整もない、有休もない、というところも多くありますが……)
一方、業務委託の場合、そのような手間も負担も省かれることが多いです。
お店側が特別に役所に届出を出す必要もありません。
複雑なお給料の計算も必要ありません。
お店側からすると、業務委託という形態でスタッフを募集する方が楽だ、ということになりますね。
 
業務委託で契約するセラピスト側からすると、
メリットは
・施術に入れば入るほど収入になる(忙しいお店、忙しい時期だと固定給、時給の方よりも収入が多いことが多い)
・確定申告で仕事に関するお金は経費として計上できる
という点です。
デメリットは
・収入が不安定(暇な時期や暇なお店だと生活が苦しくなります。)
・確定申告を自分でしなければならない
・税金の支払いが後で来る(お給料から天引きされない)
・労働者ではないので、何も守るものがない
という点が大きいデメリットかと思われます。
デメリットの上3つを本当にデメリットと考えるかどうかは意見が分かれるかとは思いますが、最後はとても大きなデメリットです。
 
例えば、
雇用保険には入れないので、お店が閉店して職がなくなった、病気で仕事を続けられなくなったなど、失業した際には失業保険などのセーフティネットはありません。
また業務上で大きな過失が生じた場合、
違約金や損害賠償請求をされる可能性があります。
(私が直接体験したわけではありませんが、お店側との契約内容に従わなかった場合や、契約期限を待たずに辞めるとなった場合、お金を請求されたという話は聞いたことがあります。
もちろん、これはもめた場合かと思われますσ^_^;
何もないことが大半かと思いますが、可能性として書いておきます。)
 
経験者で腕に自信がある方や、バリバリ働きたい方は業務委託はメリットが大きいかと思います。
しかしリラクゼーション業界が初めての方などはアルバイトや正社員の方が良いのかな、とも思います。
(アルバイトや正社員も、お店によってはきつい場合もありますが(>_<))
 
働き方の問題は、リラクゼーション業界ではなかなか複雑でわかりにくいものが多いですが、
少しでも参考になれば幸いです^ ^
 

「業務委託」についての他のエントリーはこちら!
 
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セラピストは一生ものの仕事?

 

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「技術は一生もの」

ということはよく言われることですね。
技術職の方々は実感されていることもあるかと思いますが、一度身についた技術はなかなか忘れることはありません。
「体が覚えている」という状態ですね。
よく言われることですが、ブランクがある方でも一度身体に完全に覚えさせていれば、復帰がしやすいということが言えます。
もちろん思い出すまでの期間は必要になりますが^ ^
 
それではリラクゼーション業界の現状とセラピストという仕事を鑑みて、
「一生ものの仕事」と言えるのかどうか、を考えてみたいと思います。
 
よく求人票や、スクールなどの広告には「一生ものの技術」などの言葉が書かれていることが多いです。
確かにその通りです。
習得すれば文字通り、一生もの。
またコツがあるので、身体に無駄な負担をかけることがなく、力のない女性やご年配の方でもできる、と言うのがこの仕事の利点です。
 
しかし、現在のリラクゼーション業界は多くのお店が価格競争のあおりで、低価格をうたっています。
そうなると回転率をあげたり、スタッフをフル回転させなければなりません。
慣れてくれば体力はそこそこは持ちますが、
どんなセラピストでも体の不調は何かしら抱えています。
腱鞘炎や慢性的な腰痛、オイルによる肌荒れなど、小さなものから大きなものまで様々です。
やはり1日にできるだけ多くの方に施術をする、ということになると、身体に対する負担はかなり大きくなります。
10年ほど前は、10分当たり1000円というのが相場でした。
今ほど市場は拡大していませんでしたが、その分回転率を最大まで上げる、というものでもありませんでした。
(私がリラクゼーション業界で、受付のアルバイトをしていた昔の話です。)
回転率を最大まで上げるようなお店だと、本当に忙しいです。
休憩もないような状態で、
年齢を重ねても続けていけるかというと……
やはりわ難しい状況だと言えます。
そう考えると、現在の状況では必ずしも「一生ものの仕事」とは言えないような気がします。
 
技術はもちろん、一生ものです。
しかし、ずっと続けられる仕事かと言うと……
難しいのが現状です。
私も体力的になかなかしんどい日もありますσ^_^;
楽しいからこそ続けられますが、一線でフル回転で働くには限界があるかもしれない、と実感しています。
 
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セラピストの日常(1)施術の「感覚」

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⑵セラピストの確定申告

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ようやく暖かくなり、春っぽくなってまいりましたね^ ^

転職の季節でしょうか、多くの方にこのブログを読んでいただいているようです。
本当に本当にありがとうございます。
 
私もこの春でセラピストを生業として丸3年、4年目に突入いたしました。
よく、何事も「3年」という期間続けていると分かるようになってくる、という言葉を耳にしますが、
その言葉の意味がひしひしと分かるようになってまいりました。
今回はその「分かるようになってきたこと」について書いてみようと思います。
 
私はセラピストというお仕事は技術職であり、いわゆる職人職だと思っております。
似たような分類で言うと……美容師さんでしょうか。
もちろん仕事の内容は丸っ切り違いますが、
技術を施し、料金をいただくという意味ではそう遠くはないと思っています。
現実、美容師さんから転職される方も少なくありません。
 
技術職である以上、経験と自分の「感覚」というのはすごく重要だと思います。
例えば、
「疲れがたまっている身体」と「疲れがたまっていない身体」の違いを知らなければ、お客様に説明できませんね。
自分の手でお身体を読み解いていかなければ、マニュアル通りの施術になります。
好きな力具合もお客様によって違います。
ただ強くすればお客様が満足するかというと、そうではありません。
経験をたくさん積んで、色んな方の身体で覚え、研究して、手で覚えるしかありません。
そして手でお疲れを取っていくわけなので、「感覚」として、どこが本当に疲れていて、どこをほぐせば良いのか、を理解できないと満足していただけないことが多いです。
これは決して座学や理論では補えないことです。
 
しかし、最近の傾向を見ていると、やはりその感覚をつかんでしまう前に、セラピストを辞めてしまうことが多いです。
これはとてももったいない……、と私は思います。
なぜなら……私もその「感覚」が最近やっと、はっきりわかってきたからです^ ^
もちろんセラピストを辞めるには様々な理由がありますが、
技術職である以上、習得するには長い期間かかります。
「習得した!」と思っていても、実はまだ習得出来ていない、ということもしばしば。
また、続けていれば続けているほど、難しいこと、疑問がたくさん出てきます。
理論ももちろんすごくすごく大事です。
知識はあればあるだけ信頼が生まれます。
しかし、それもこれも「技術」が伴ってこそ。
 
決していきなり分かるものではありませんが、
少しでも長く続けていれば、色々とわかってくることもある、というのを最近ひしひしと感じています^ ^
 
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リラクゼーション業界の実は④<離職率>

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詳しくはHPをご覧くださいね^ ^

http://tsukito6pens.jimdo.com/

 

あまり語られることのない題材を選んでみました。

セラピストの離職率についてです。
リラクゼーションサロンに通われるお客様で、
気に入ったスタッフさんが気がつくと居なくなっている、という経験をされたことがある方も多いかと思います。
私自身、お客様に聞かれることでもあります。
「やっぱり入れ替わり激しいですか?」
いつもなんと答えて良いか迷いますが……
ここでは率直に書きたいと思います。
 
お店によってもちろん違いますが、
私の経験や状況を見て私見で概算すると、
1年ほどの勤務で離職率は50〜60%、
3年勤務で見ると、90%近くが離職していきます。
3年いれば、スタッフはほとんど入れ替わるのです。
ものすごく高くないでしょうか?
私もこの業界に入ってすぐ上の方が抜けたり、後から入ったスタッフが辞めていったり……
という状況を目まぐるしく経験し、衝撃を受けました。
今は違う店舗にいますが、状況はどうかというと、そう変わりません。
どこのお店でも目まぐるしくスタッフが変わっていきます。
そうではないお店ももちろんあるかと思いますが、
お客様からのお話を聞いていると、どこのお店も同じような状況のようです。
 
未経験でこの業界に入ったセラピストと
経験があるセラピストでは、離職の理由は違います。
結婚、妊娠、などの理由を除くと、
未経験の方が離職する理由は、やはり「理想と現実のギャップ」が圧倒的に多いです。
大半が違う業界からの転職者で構成されているリラクゼーション業界は、
前職からの思った以上のギャップ(労働時間、お給料や手当、保障など)や、
体力面で不安を抱えるスタッフが多くいます。
良いお店でスタートを切ることができ、セラピストというお仕事に前向きになれれば良いですが、
多くの場合は、リラクゼーション業界から離れていってしまいます。
 
経験者の場合、大きな理由がなければ業界を変える転職はあまりありませんが、
店舗を変える理由とすれば、
もっと良い条件のところ、もっと自分に合うところを探す傾向にあります。
経験するにつれてやりたいことも変わっていきますので、それに応じてステップアップをしたいという方が多いかと思います。
また、入ったお店が想像以上に暇で生活できない、ということもあります。
そうなると、泣く泣く違うお店を探さざるをえないという状況になります。
 
ここまでは「セラピスト側」の理由を挙げてきました。
しかし、私は離職率が高い原因はセラピスト側だけの問題なのかな?と思います。
誰しもすぐにお店を変える、という選択肢は取りたくないのではないでしょうか。
私も出来れば短期間でお店を変えたり、履歴書に職歴だけを増やしていくのは嫌だ、と思っています。
「そこでは続けられない理由」があって辞めてしまうのであれば、
セラピスト側だけの問題ではないのではないかな、と考えています。
 
お店としてみた場合、
スタッフが変わることはお店にも負担になります。
研修をしたり、業務を教えたり……
という作業を繰り返さなければなりません。
また、スタッフが変わることでお客様も変わります。
常連様の足が遠のいたり、客数自体に変動があることも多々あります。
私は、スタッフが安定することが一番お店にとっては利益をもたらす、と思っているので、
現在のような多くのお店の状況は、とても心苦しく思っています。
 
人を癒す仕事だからこそ、働く人は財産だと思います。
多くのセラピストがこのお仕事に誇りを持つことができ、続けていけることこそが大事だと私は思っています。
 
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雇われセラピストの苦悩(2)待機時間、拘束時間

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「雇われ」という立場である以上、

どうしてもお店の縛りの中にいなければならなくなります。
これはどのお仕事でも同じですが、
特にセラピストという職業で辛くなってくるのが、「拘束時間」と「待機時間」。
サービス業である以上、いつ忙しくなるのか、いつ暇になるのかという予想が立てにくくなります。
ある程度、「この時間は忙しいだろう」と思っていても外れることも多いです。
 
シフト制であれば、どんなに暇であっても決められた時間はお店にいなければなりません。
これが「拘束時間」ですね。
お店によっては、あまりに暇である時には時給スタッフは経費削減のために帰らされることもありますが、
「念のために」ということで待機させられることが多いです。
またその拘束時間の間、好きなことをしていれば良いのか?というと、もちろんそうではありません。
何か業務をしなければいけないわけですが、
正社員の方や時給アルバイトの場合は、割り当てられた業務をすれば良いですが(それでも暇すぎる場合は苦痛ですね(・_・;   )、
業務委託セラピストの場合はどうするのでしょう?
 
実は業務委託セラピストでも、
お店の業務をしなければいけないお店がたくさんあります。
「業務委託」という形態は、お店が個人事業主とある業務についてやってもらう、という形態であるはずなので、
お店の業務をすることは実際には違法になります。
なぜなら「お店の業務をするのであれば、それは雇用してるのと一緒」だからです。
ですので、普通であれば、施術以外の時間は自由時間であるはず。
そういうお店もあります。
しかし、実際にはお店の業務を任されていることがほとんどです。
待機時間もお店の業務をこなしていなければいけない、という風潮になってしまっているのです。
そうなってしまっては、業務委託の意味がないように思えてきますね。
また、業務委託だけではなく、拘束時間を長く設定しているお店も増えてきており、そうなると、どんなに暇であっても帰ることが出来ず、自由な時間もなく、お店にいなければならない……
という苦痛を感じるようになってきます。
これはお店にとってもセラピストにとってもいい雰囲気にはなりませんね。
 
全体的なセラピスト数は決して適正な数ではなく、お店だけが乱立している状況でもあります。
色々なお店があることは、お客様にとっても、働く側にとっても選択肢が多くなり、良いことですが、
しかし売上でもスタッフ数でも余裕があるお店は多くありません。
私はこのような状況を経営者の方々を考えていただき、少しでも軽減すれば、もっともっとセラピストの数も増えるのになぁ、と思っています。
 
 
 
 
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