セラピストの日常

リラクゼーションサロンで働く、一セラピストの雑文です。

セラピスト、辞めました。

ちょうど、前回の記事から1年が経過しておりました……。

この1年の間、どうしていたかと言うと……、

題名にもある通り、

セラピスト、辞めました。

今回は、その経緯をお話ししようと思います。

 

セラピストを辞めた理由①

ちょうど1年前、セラピストを続けて行く中で、とある問題が起きました。

「腱鞘炎」 です。

手に力が入らなくなり、ペットボトルの蓋を開けたり、フライパンを握るという行為ですら難しくなってきました。

(現在では何事もなく復調しております!)

5年間、ほとんど毎日忙しく仕事をしてきたので、その弊害かもしれません。

もともと筋肉量も少ないので、仕方がないといえば仕方がないのですが、

セラピストを始めてみんなが「指が痛い。」「手が痛い。」と言っていたことが、その時身に降りかかってきたのです。

もちろん、騙し騙し続けることも考えたのですが、このまま続けて良いかどうか、とても悩むようになりました。

 

セラピストを辞めた理由②

そしてそこで私を悩ませた問題は、「生活」です。

好きで続けてきた仕事でしたが、やはり常につきまとっていたのは、お金の問題でした。

セラピストという仕事に就いてから一人暮らしを始めたのですが、

なかなか好条件で勤められる先がなく、余裕がない状態が続いていました。

貯金なんて夢のまた夢。

個人事業主」という形で働いているので、税金などは一般的な会社員の方よりも節税することができますが、保険料は全額自分で支払わなくてはいけないし、

客商売ですので、収入には波がある。

何らかの理由で収入が少なくなった、もしくはゼロになったとしても保証もありません。

働く時間や日数を増やせばそれだけ収入は増えますが、

腱鞘炎になったり、以前にも体調を崩した経験がある以上、身体に負担がかかる選択もできませんでした。

その当時私は3箇所で掛け持ちをしている状態でした。

それでも、余裕がない状態が続き、年齢的にもきちんとした仕事に就こうと決心しました。

 

その後

秋頃から転職活動を始め、完全にセラピストを辞めたのは、今年の1月末でした。

現在では全く違う仕事をしています。

今後セラピストに戻る可能性があるか?と聞かれたら……

私は「ない。」と答えます。

辞める直前は今までお世話になった常連のお客様や指名のお客様と別れるのが辛く、

次の仕事が体力的にも余裕があるのであれば、副業として続けようかとも考えていました。

また、5年続けてきた仕事に誇りや未練が全くなかったといえば嘘になります。

これまで5年間で経験できたものは何もにも代え難く、

私の中でセラピストであったことは誇りです。

多くのお客様に出会え、通っていただけたことは大変嬉しい限りです。

少しでも力になれていたのなら、さらに嬉しいです。

しかし、セラピストとしての限界や、トリートメントの限界も感じました。

続けていけばいくほど、自分の限界やトリートメントの限界を肌で感じ、その時点で「やりきった」と思えるだけのことをしてきたと思っています。

(ずっと続けていらっしゃる方には生意気なことを言っていると思われるかもしれませんが……。)

 

最後に

私はこれまでとは全く違う道を歩んでいますが、

セラピストの方々がより良い環境で、無理なく仕事を続けていられるような状態になってほしい、という想いは変わらず持っています。

そしてそれがお客様にとっても安心して施術を受けられることにつながると思っています。

私がこれまでに書いた記事が少しでも皆様のお役に立てていたなら幸いです。