セラピストの日常

リラクゼーションサロンで働く、一セラピストの雑文です。

雇われセラピストの苦悩(1)働き方

いつもブログをお読みいただきありがとうございます!
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詳しくは下記エントリーをお読みください。
⑴業務委託セラピストのいろは
http://tomoe283.hatenablog.com/entry/2017/03/07/132809

⑵セラピストの確定申告

http://tomoe283.hatenablog.com/entry/2017/03/07/140627

 

どんな職業であっても、苦悩はつきものですね。

ある程度経験を積んだ方が個人サロンとして開業することが多いこの業界では、
やはり「雇われ」であることでの苦悩が多いように感じます。
 
その中でも今回は「働き方」について考えてみます。
 
これまでにもお休みのことや体調管理のことを書いてきましたが、個人の負担になってくるのは「働き方」。
サロンによって様々で多くの働き方がありますが、特に問題になるのは「労働時間」と「休憩時間」。
以前にもちらっと書きましたが、現状フルタイム勤務、つまり営業している時間は勤務する、という体制のお店が多々あります。
例えば10時間営業しているお店なら、10時間(オープンクローズ作業を含めれば、それ以上の時間)が勤務時間となります。
それでは、実働が8時間になるようにきちっと「休憩時間」があるのか?と言えば……
NOと言えます。
休憩時間を設けているお店もありますが、決まった休憩時間がないというお店もあります。
休憩時間がないお店は
暇な時は開いた時にご飯を食べたり出来るのですが、忙しい時は休憩時間はないに等しいです。
また、この業界の特殊なものとして、
施術の前後にある程度の時間を空けておく、という決まりがあります。
多くのお店で「インターバル」と言いますが、
このインターバルはお客様を迎えるためのお部屋の準備や、お客様が部屋から出られてからお見送りまでの時間、部屋を片付ける時間、お客様のお着替えの時間などに割り当てられます。
料金が安いお店やボディケアのみのお店だと、10分のインターバルというお店もあります。
例えば、60分の施術に入ったあと、次の予約まで10分の間隔があります。
しかし……具体的に考えると、お客様がお着替えで2分ぐらいかかるとすれば、
前後のお着替えで4分かかることになります。
その間にお客様を見送り、お部屋の片付けをしなければなりません。
そう考えると、このインターバル……すごく短く感じないでしょうか?
もちろん個人サロンや単価の高いお店では、長い時間をインターバルに割いているお店もあります。
しかしお店側も売上を上げなければなりません。
単価が安いお店では回転率を上げなければ、売上が上がりません。
ですので、削れるインターバルを削り、最低限のインターバルで回していく、というお店が多々あります。
また長くインターバルを取っているお店でも、その分丁寧な接客や対応などが求められます。
お客様をきちんとお店の外までお見送りしたり、カウンセリングに時間を長く取ったりすると、長いインターバルも休憩時間とは言えないでしょう。
また、個人的に「お客様とゆっくり接したい、もっと色々お話ししたい」と思っていても、うまく出来ないことも多々あります。
 
慣れてしまえば、短いインターバルでも平気になりますが、やはり忙しい時は身体への負担は大きくなります。
業務委託の場合、施術に入らなければ賃金は発生しませんので、お給料的には施術に入った方が良いと言えますが、身体は一つ。
ずっと休憩もなしに働き続けられる体力がある方はなかなかいないと思います。
 
営業時間が長いお店であれば交代制を取っているのかどうか、
また休憩時間があるのかどうか、
忙しいお店なのかどうか、
などを鑑みて、
自分のライフスタイルや体力に合った働き方が出来るお店を見つけることが大事になってくるかと思います。