セラピストの日常

リラクゼーションサロンで働く、一セラピストの雑文です。

セラピスト人口

いつもブログをお読みいただきありがとうございます!
業務委託セラピスト向けのセミナー、
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参加者募集中です^ ^

詳しくは下記エントリーをお読みください。
⑴業務委託セラピストのいろは
http://tomoe283.hatenablog.com/entry/2017/03/07/132809

⑵セラピストの確定申告

http://tomoe283.hatenablog.com/entry/2017/03/07/140627

 

今増え続けているリラクゼーションサロン。

そこで働くセラピストはどのくらいいるのか想像できるでしょうか?

 

日本リラクゼーション業協会調べによると、

2013年には全国で9673事業所があり、セラピストは3万2879人いるとされています。

単純計算をすると、1都道府県につき、平均約206事業所があり、

1事業所につき平均約3.3人、4人弱が勤めているという計算になります。

こう考えると、事業所は多いのにセラピストの数は少ないように感じないでしょうか。

もちろんサロンには少人数、もしくは一人で運営しているサロンもありますし、

"平均"にすぎないので、もっと多いスタッフ数が所属しているサロンもあります。

でもこんなにたくさんリラクゼージョンサロンがあるのに、このセラピストの数はやや少ない数のように感じます。

 

現在、どのリラクゼーションサロンでも問題になっているのは、

「セラピスト不足」。

求人をかけても、なかなかセラピストが応募してこない、

採用してもなかなか長く続かないという状況のサロンが多いようです。

 

とあるサロンの経営をしている方が次のようなお話をしてくださいました。

求人誌や求人サイトの営業の方がおっしゃるには、

現在20代、30代のセラピスト人口自体が急激に減っている、とのこと。

そのサロンは中心地から少し離れたサロンですが口コミなどでそれまでは何とか客数を維持していたが、

慢性的にスタッフが少ないため、客数も伸ばすに伸ばせない。

また忙しいという状況ではないのに、それまで繋いでいたお客様をお断りしなければならない状況。

早急に新しいスタッフに来てほしいのに、どんなに条件をよくしても応募がない……。

営業の方に相談すると、そのような返事が返ってきた、とのことでした。

 

ではなぜそのような状況が生まれてしまっているのでしょうか?

 

これは様々な原因があると思います。

なかなか一つに絞りきれない。

 しかしあえて大きな理由をあげるとすれば、

「考えている以上に体力的にも精神的にも金銭的にもしんどい仕事」ということが言えるでしょうか。

 

何かを始める時、誰でも大きな夢や希望を持って足を踏み入れることと思います。

もちろんどんな仕事にも「理想と現実のギャップ」があります。

「人を癒す」というこの職業は、やはりとても魅力的な仕事だと思います。

また自分の成果が直接返ってくる、成果が実感ができる仕事だと思います。

その一方で、やはり体力仕事。

最近では価格競争も激しくなり、どんな雇用形態であっても、

休憩なしのサロンや、長時間労働を強いるサロンも多くあります。

「体を壊して続けられなくなった。」

「腱鞘炎になった。」

「腰痛がひどくて続けられない。」

と言った声はたくさん聞いてきました。

またそういう状況になってしまうと、精神的にもつらくなってきます。

一度そういう経験をしてしまうと、次のお店を探そうと思ってもなかなか気持ちが進まない……。

という状況があると思います。

開業されている方は自分のペースで予約を取ったりすることもできますが、

どこかのサロンに雇われている状態だと、やはり「しんどい」と口をついて出てしまう時もあります。

私も一度はセラピストを辞めよう、と思い、約2ヶ月ほど違う仕事をしていた時期もありました。

 

 もちろん女性が多い業界ならではの理由もあるでしょう。

結婚、出産、育児などが理由でこの業界から離れる方も多いです。

私のようにカムバックする方もいますが、

どのような理由であっても

一度離れると戻って来る方はやっぱり少ない印象です。

(他の業種でも同じでしょうか。)

 

一生をかけてこの仕事をしようという覚悟があっても、

続けつづけるのは本当に根気がいる職業だと実感しています。